BLOG

想像する喜びが生まれる原点探し

2015.04.21


今の私達世代が描く日本の手編みカルチャーのイメージは、「難しい」「ダサい」「親から厳しく教えられた」等マイナス的な印象ばかり。これでは、カルチャーを先導する世代がなんらかカルチャーのイメージを変えていく動きをしない限り私達の子供世代に伝わるカルチャーの印象も同じ。

もっとニットの持つイメージを良くしたい!と、私はオトナ世代に向けて、オシャレな手編みを打ち出し活動していますが、これではカルチャーの印象を変えるのに時間がかかりそうなので、同時に今生まれて育っていく子供達に直接ニットや手編みに触れてもらう機会を増やし、親世代と同時にカルチャーのイメージを変えていく働きかけをしていきます。

子供達世代に、「想像する喜びから生まれる創造する楽しさ」をぜひニットを通じて伝えられたらと思っています。

そして今この子供達世代に触れてもらうためのプログラム作りに取り組んでいます。幼稚園に入る頃には身体的機能、対話による理解力も上がり、手先を使ったニットのモノづくりが日頃の活動に入ってきますが、私はもうひとステージ前の未就学児に興味を持っています。
人の成長段階のどの時点から意識的な働きかけをすると、能動的に編み物をやってみたいと思ってもらえるのか。現在2歳2ヶ月の娘を育てながら、決して無理強いさせず、子供のやってみたいという自主的な好奇心をかきたてる環境作りに取り組んでいます。

前提が長くなりましたが、2歳2ヶ月の娘が最近はまっているのは、糸をハサミで切ること。一回の行為で簡単に切れ、「できた!」「ハサミが使えた!」という達成感と満足感、次に繋げるやる気を育てられます。ハサミを使い始める成長段階で、ほとんどの子は紙を切ることから入りますが、糸を切ることから入った子は、糸が身近なものになり、色んな種類のある糸の特徴をつかむことができます。(色、素材、太さ等)

そして次に始まったのは、縫い物。裁縫は針が細いですが、毛糸針は太いのと、毛糸の編み地は緩いので針が通しやすいのです。これは私も予想外でしたが、私が家で普段やっている姿を見て、娘の視点でやれそうと思ったのでしょう、自分からやってみる!と言って私のところに来ました。まだまだこの毛糸の縫い物は発展がありそうです。

想像は人生に欠かせないもの。その中でも編み物は、小さい頃にやると集中力、粘り強さ、継続力を養うことができます。このカルチャーを次の時代に繋げるアクションを少しずつですが取り組んでいきたいと思っています。今のところまだ娘が興味を持ってくれているので感謝しています^o^

image

image

image

PAGETOP