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3-4歳 アクアビーズで脳育〜指先の動きは脳の前頭葉を刺激、感情コントロールが上手な穏やかな子に〜

2017.03.08


昨年12月のクリスマス、娘が3歳の時にサンタクロースからの贈り物でもらったアクアビーズ。直径約3mm程度のビーズを、下絵を見ながら型にはめて絵柄を完成して遊ぶビーズ遊びです。このビーズ遊びは、指先に意識を向け高い集中力を要しながら完成させる遊びで、脳にとても良い刺激を与えます。特にこの指先の動きというのは、脳の中でも感情のコントロール、人格形成を司る前頭葉に刺激を与えるため、鍛えてあげると、感情コントロールが上手な穏やかなお子様に育ちます。

3歳の娘は、最初は緊張しながら1ビーズ1ビーズ高い集中力を持って作品を完成させて行きました。1つの作品を作るのに、親と作業をシェアしてやっていく段階を経て、自身で全て作る段階にまで達しました。次第に数十個も作ってくると慣れてきて、しばらく遊ぶのを辞めていたのですが、ビーズの色数が減ってきたことをきっかけに、一言声を掛けてみました。「下絵に沿ってビーズを置くんじゃなくて、好きなように置いてみたら?」。

この一言を受けて、娘は「やってみるぞ!」と前向きに捉え、楽しそうに好きなようにビーズを置き始めました。仕上がった作品はオリジナリティがあってとっても素敵!たくさん誉めてあげました。本人もビーズの色を好きなように置きながら作って行く方が楽しかったようで、そこから毎日幼稚園降園後の日課になりました。作った作品に関しては、毎回丁寧に理由を掘り下げて聞き、制作に対する本人の意思やアイデアを確認しています。そうすることで、アイデアを何倍にも広げる会話を日々の取り組みの中でできるからです。自由な発想が自分なりに出来るようになったその心の開放感を引き出し、作り上げた時の笑顔。家庭で取り組める小さな成長を大切に育んでいます。

そして更に見ていて気がついたのは、アクアビーズ遊びが終わった後は、前頭葉に刺激が送られた後なので、作り上げた達成感とともに、心の状態がとても落ち着いていることが分かりました。

元々アクアビーズで娘が遊び始めた際に、下絵に全て従わずに好きなようにビーズを置いてオリジナリティ溢れる作品を作り出す、そんなふうに1つの遊びで広がりを持たせながら遊んでもらいたいという思いがありました。何回か声を掛けていたのですが、なかなか自由に好きなように置くという段階には踏み込むことができなかったようで、下絵に習って作り続けていました。私自身もその子のペースを大事にしたかったので、様子を見ながらどんなふうに遊びが深まっていくかを見守っておりました。ビーズが減ってきたのをきっかけに約2ヶ月半で第2ステージへ!これからオリジナリティ溢れる作品作りがどこまで続くのか、とても楽しみです。

また、このアクアビーズ遊びは、数の概念遊びを入れたり、色遊びを入れたりしながら遊ぶことも出来ます。下絵に習ってビーズを置く段階では、「水色が5個、次はピンクが3個・・・」等と言って、数を数えながら進めて行きます。1つの絵に瞬間的にどの色がいくつあるのか、というのを見分ける力=視覚機能も鍛えることができます。この視覚機能や色に関しては後頭葉に刺激を与えています。自由にビーズを置き始める段階では、どの色をどこに配置するとどんな風な作品として仕上がるのか、という全体をデザインする力を磨くこともでき、想像力を高めることも出来ます。

指先を使いながら、作品としての全体をイメージしつつ、細かいパーツを1つ1つ仕上げて行く行為は、編み物の作品作りの過程ととても良く似ています。4−5歳の子供達にどのように編み物の世界に入ってきてもらいたいかを考える上で、今の娘との遊びはとても貴重な研究時間となっています。

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