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ギフト式乳幼児教育アドバイザーが学べる認定校になりました!

2017.06.09


この度、ギフト式乳幼児教育アドバイザーのプロ、マスターコースを経て、皆様にギフト教育を学んで頂ける認定校となりました!

アメリカでは生まれ持った才能を「ギフト」といいます。
ギフト教育とは、子どもの生まれ持った才能「ギフト」を最大限に発揮できる土台作りを目的としています。発達段階に合わせた正しい教育法で、お子さまの個々の才能を高め、あらゆる可能性を引き出していき、グローバルな未来社会に活躍できるための人としての土台を育てます。

脳科学的にみると、人間の脳は0歳〜3歳で脳の80%が形成されます。この時期に「人間形成の土台作り」を意識して子育てをすることがとても大切です。
脳科学者と臨床心理士が監修・開発した脳の神経伝達回路を強化する日本初の教育プログラムで、「脳科学トレーニング」「心理学トレーニング」「アンバランストレーニング」を中心に、「学習能力」「感性」「身体能力」を育てるカリキュラムとなっています。ギフト教育カリキュラムに関する詳細はこちらをご覧下さい。
ギフト教育ラボ http://gel-lab.com/

何気なくしている声かけや遊びに、科学的根拠があることを学ぶと、子どもたちの行動が面白いほど理解でき、また対応することが出来ます。ぜひ講座を学んで子育てや仕事に活用してください!

【学べるカリキュラム一覧】
●乳幼児教育アドバイザー初級講座(2時間 10,000円)
●乳幼児教育アドバイザー3級講座(4時間 30,000円)
●乳幼児教育アドバイザー2級講座(16時間 118,000円)
●乳幼児教育アドバイザー1級講座(12時間 98,000円)

*初級講座以外の3級、2級、1級は、一般社団法人家庭教育普及協会より資格の認定証が発行されます。
*価格は教材費込みの金額になります。
資格の詳細はこちらも合わせてご覧下さい。http://gel-lab.com/course/index.html

●乳幼児教育アドバイザー初級講座(2時間 10,000円 *教材費込み)

【コース内容】
ギフト式乳幼児教育の入門コース (赤ちゃんの脳と不思議について)
赤ちゃんの脳の仕組みや前頭葉の重要な役割について学び、赤ちゃんへの基本の接し方を習得します。

●乳幼児教育アドバイザー3級講座(4時間 30,000円 *教材費込み)
【コース内容】
どうして泣くの?どうして寝てくれないの?どうして食べないの?どうして困らせるの?どうやって遊んであげたらいいの?どうやって躾けたらいいの?・・・日々の悩みや疑問を「赤ちゃんの脳とココロの仕組み」を知ることで一気に解決できます。

①子どもの特性 (子どもたちの、どうして?なんで?という行動の意味について)
②脳の仕組み (脳の5つの部位が何を担っていて、どこを育てるとどう育つのか等の脳の仕組み)

●乳幼児教育アドバイザー2級講座(16時間 118,000円 *教材費込み)
【コース内容】
新生児から幼児までの脳科学や臨床心理学の深い「知識と理論」を学びます。子育てのストレス解決法や困ったときの対応力を身につけて、心から楽しんで育児をすることが可能となり、お子様のギフト(才能)を見つけ、開花させることが出来るようになります。

③記憶 (さまざまな「記憶」の種類を学び、優位性のある記憶で記憶させていく方法)
④運動機能 (子どもの身体発達の仕組み、器用に指先を使うための第一歩など)
⑤乳幼児の関わり方と育て方 (脳科学的に見る乳幼児の好む音、泣くことの意味、読み聞かせの練習等)
⑥食育 (子どもの心と食事の関係性。好き嫌いは?子どもには何を食べさせれば良いのか?)
⑦五感 (五感の重要性。五感はどう使わせてあげれば子どもの脳に良いのか)
⑧言語発達 (子どもの脳を鍛える話し方、効率の良い言葉の獲得過程、子どもの知識・想像力の育て方等)
⑨視覚機能 (生活の中や学習面での視覚の重要性。また緊張のコントロール等)
⑩キレない子どもの育て方 (なぜキレやすい子が育つのか。キレない子どもにするための4つの方法)

●乳幼児教育アドバイザー1級講座(12時間 98,000円 *教材費込み)
【コース内容】
幼児教育を行うには知識はもちろんのこと、赤ちゃんと遊べる対応力も必要です。新生児から幼児までの「知識と理論」に基づいた具体的な対応力を「実技」として学んでいきます。幅広い知識を使って効果的に実践することで、幼児教育のスキルは格段に向上します。

⑪自己紹介トレーニング (パフォーマンス力をつける、自己紹介のコツ、3パターン作ってみよう)
⑫ハッピーマップの作り方 (自分が大事にしていることを知ろう)
⑬脳別カリキュラムの説明方法 (アウトプットを学ぶ。5つの脳別カリキュラムを要約して説明してみよう)
⑭遊びの伝え方・ステップアップ方法 (遊びの「脳から見た」伝え方と、1つのおもちゃを使って、子どもの発達に合わせたステップアップ)
⑮身近なものでカリキュラムを作ろう (100円均一ショップ等で揃う身近にある簡単なもので、オリジナルのカリキュラムを作ろう)
⑯同じおもちゃでステップアップ (同じおもちゃをつかって、小さい子から大きい子まで遊ぶ方法)

【講師:Knit Grace校 横山浩代】

Knit Grace主宰。著書「憧れのオートクチュールニット きれいな糸でまっすぐ編むだけ!」
ニットサロンを主宰する中で、多くの生徒さんの「編み物には癒し効果がある」という声よりセラピー効果に着目し、ニットセラピー理論を研究。編み物が脳にもたらす効果について着目。一方で、2児の母であり、第1子を子育てする中で、子どもとの触れ合い方、愛情の注ぎ方、遊び方、声掛けの仕方等様々な疑問を抱きながら育児に当る。第2子出産に合わせて、ギフト教育と出会い、人間の脳は0〜3歳で80%が形成されることを知る。それであれば、赤ちゃん期の脳の仕組みを学べば、編み物がもたらす脳への効果、また育児に関しても科学的根拠に基づいた声掛けや遊び、日々の接し方を取り入れて子育てができると考え、ギフト教育を学ぶ。プロ、マスターコースを修了し、認定校講師に就任。現在は、大人向けにニットサロンやワークショップを主宰する中、未来のニットカルチャーを担う子どもたちへの編み物の普及活動に勤しむ。ギフト教育を学び、自身の手でクリエイトすることの脳育効果の高さを改めて知り、“脳育×クリエイティブ”をテーマに、ギフト教育を取り入れた脳育ニットプログラムを考案中。現在、子は4歳の娘、1歳の息子の2人。ギフト教育の講座は、第2子同伴で授業に当ります。

【場所:自由が丘を拠点、駅徒歩1分の会議室を利用 *場合によっては東急線沿線出張講座可能(応相談)】

【定員:5名以下少人数制 *お子様連れでご参加可能】

個人でのご受講も可、お友達同士やサークルでのご受講も可能です。

【開催日程:受講内容に合わせ受講者の方と応相談】
*初級講座、3級講座に関しては、1日受講可能です。海外在住の方、日本帰国のタイミングに合わせて資格を取得することも可能です。お気軽にお問い合わせ下さい。

【お問い合わせ info@knitgrace.com】

【受講をお勧めの方:妊婦さん、子育て中のお母さん、働くお母さん、保育に携わる方、子どもと接することの多い方、脳育に興味のある方等】

●妊婦さん
赤ちゃんの脳は、お母さんのお腹にいる時から形成され成長しています。生まれてくる前にギフト教育の知識を知っておくことで、お腹の中にいる時から声掛けや胎教を実践できます。産後は、学んだ知識を活かすチャンスの連続で、前向きに育児生活をスタートし、母子共に愛情に溢れた家族生活を築くことができます。

●子育て中のお母さん、働くお母さん
人間の脳は、0歳〜3歳までに80%、6歳までに90%、12歳までに約100%が形成されます。お子様が3歳を過ぎ、幼稚園や小学校に通われている方でも、遅くありません。気がついたときがスタートです。科学的根拠に基づいた接し方でお子様の適期を見てあげることで、個性や能力を伸ばしてあげる方法が見つけられます。ギフト教育の知識を持っていることで、日々子どもと接す短い時間を、どのように脳育的な関わりを持つかという視点で接してあげることができます。


●保育に携わる方、子どもと接することの多い方

毎日実践されている日々の保育を、脳から見たアプローチで分析すると、より多くのものが見えてくることでしょう。ご自身のスキルアップに繋がると共に、子どもと接する時間がより濃密になり、楽しく豊かなものになります。
また、保育士の方が学ばれる場合、キャリアアップ形成促進助成金(1人8万円受給)、キャリアアップ助成金(1人10万円受給)を適用することも可能です。

●脳育に興味のある方
私自身もそうですが、幼児教育、ピアノ、バレエ、サッカー、お料理、編み物、手芸、リトミック、アート、ヨガ、スポーツ等、様々な分野において活躍、実践されている方にとっては、そのカルチャーの持つ1つ1つの動きが脳育に結びついています。それを知ることができ、より深いレベルで指導等に当たることができます。

【ギフト教育を学んで〜 私の体験記〜】

***ギフトとの出会い***
ギフトとの出会いは、私が最も幸せだと感じる2つのコトを結びつけ、それを更に深化させてくれる母になって最大の学習でした。2つのコトとは、編み物と子育てです。そしてこのギフトを学ぶきっかけを導いてくれたのは、私の可愛い息子(第2子)がお腹の中に入っている時でした。

これまで7年ほどニットサロンを主宰する中で、ニットのセラピー効果に着目。編み物が脳にもたらす影響力を自分なりに研究しておりました。「編み物をしているとα波が出る」「編み物が脳に良い」というのはよく言われていることですが、脳にどう良いのかという脳科学的なアプローチにおいて解明している文献に出会えずにおりました。ちょうどその時、ギフト教育との出会いがありました。ギフト教育によると、人間の脳は3歳までに80%が、6歳までに90%が、12歳までにほぼ100%が形成されるというのです。それであれば、8割が完成する赤ちゃんの脳の形成過程を学べば、編み物が脳にもたらす影響や効果を知ることができるのではないかという仮説を自分の中で立て、受講に対して強い興味を抱きました。

また、同じタイミングで第2子を妊娠しており、第1子を育てていく上で育児に対して様々な疑問を感じておりました。心の何処で自信を持って育児ができていないという自分がおり、この気持ちを抱いたまま2人目の子を育てるのは避けたいという思いがあり、母としても変わるチャンスを探っておりました。そんな時ギフト教育との出会いが私の意識を変えました。科学的根拠に基づいたアプローチで子供と接すると、子どもの行動がより理解でき、対応できるというのです。子どもの成長に合わせて母である私自身も変わり、成長していけるような育児ライフを送りたいという思いを持つ中、親の私自身がどのように成長していったら良いのか理解できていないという事態を認識し、ギフト教育を学んで、子どもと過ごす貴重な時間をより有意義で愛情深いものにしたいと考えました。

***ギフト教育の受講を決めて***
ギフト教育は、1級までの受講を決め学び始めました。授業は大変面白く、学んだその日から育児に実践できることばかりで、学ぶのがとても楽しかったです。これまで自分が感覚的に行っていた育児を脳科学、心理学の観点で科学的に捉えられると、日々の小さな取り組みに自信を持つこともできるようになりました。またそれとともに、これまで第1子の子育てにおいて遡って振り返るきっかけにもなり、母である私自身が好きなことは一緒に遊んで伸ばしてきたけれど、親が好きではない遊びはあまりやらなかったりして、上の子の脳をバランス良く育ててあげられていなかったことに気付き反省をしました。土台づくりの時にきちんと育ててあげていないと、そこから応用にはなかなかいけません。改めて上の子の育児に対して取り組む意識を変えることができました。
また、大きな発見としては、娘が生後10ヶ月くらいの時に好きでよく手に取って遊んでいたものが、実はお腹の中にいる時にママから伝わるホルモンを通じて見ていたものだと分かり、改めて胎教の意味や素晴らしさを実感し、お腹の中にいる時から既に赤ちゃんの脳は形成され始めているということを知ることができました。
1級を学ぶ頃には、ギフト教育の観点で子どもを見ることができるようになっており、その子の個性や可能性を伸ばしつつ、脳をバランスよく育てるということがどういうことなのか、日々実践できる毎日を送ることができるようになりました。

***ギフト教育を学んで良かったこと***
子育てにおいては、子どもとはどういった生き物なのかということを科学的に理解できたこと。脳の5つの部位をバランスよく伸ばしていくトレーニング方法が学べたこと。また、子どもの自己肯定感や自己抑制力、探究心等を伸ばすための声掛けや接し方、心に働きかける方法を知ることができたこと。それに応じて、子どもの適期を見て、今その子が本能として何を伸ばしたいのか見極める眼を持つことができました。子どもに余裕を持って対応することができるようになり、子育ての1つ1つが楽しみと発見の日々に変わりました。
娘との会話は脳育を意識した会話を提示して楽しんだり、娘と息子と同時に1つのおもちゃで遊ぶ場合でも、それぞれの適期に合わせて遊んであげられるようになりました。電車の中の移動もおもちゃ持たずで出掛けても上手に脳育しながら過ごすことができ、親としての私自身も楽に楽しく過ごせる時間が増えてきました。

***ギフト教育を活かした新しいステージ***
子育て以外に私自身の本業であるニットサロン事業において、脳育を意識した様々なアイデアや企画が思いつくようになりました。自身の研究するニットセラピーに関しても解明できることが多く、将来書籍化を大きな目標として設定することができました。私自身は未来のニットカルチャーを担う子どもたちに、編み物を魅力的で楽しいものだと伝えたく、脳育効果を取り入れたカリキュラムを考案することができるようになり、これから取り組みたい活動が明確に整理されました。仕事と育児のバランスがとれ、日々の生活がよりマインドフルになり、一層楽しむことができるようになりました。
そして、このギフト教育の素晴らしさをぜひ少しでも多くの方に伝えたいという思いで、1級取得後ティーチャートレーニングを受け、本部の認定講師に就任しました。ギフトは1級取得後卒業生の皆さんと交流する機会も定期的にあり、良い刺激を受けながら自身のスキルアップを図ることもできます。
授業に関しては、息子同伴で当らせて頂きます。少人数制でご受講頂く生徒さんと密に関わらせて頂きながら、楽しい授業をお届けできたらと思っております。

【ギフト教育を活かした観点で記載した過去の記事一覧】 
 よかったら参考までにご覧下さい。
http://www.knitgrace.com/category/gift-education/

【離乳食アート&オリジナルアクセサリーづくり〜デジタルファブリケーションをつかってCIYで子供の思い出を残そう〜】ワークショップに参加

2017.06.06


先日渋谷のFab Cafeで開催された【離乳食アート&オリジナルアクセサリーづくり〜デジタルファブリケーションをつかってCIYで子供の思い出を残そう〜】というワークショップに1歳1ヶ月になる息子と参加してきました。

フィンランド発祥の『Värikylpy(カラーバス)』というワークショップで、ブルーベリーや、野菜のピューレを使って、赤ちゃんが全身で見て、触って、味わって自由にお絵描きを楽しみます。その後、完成した絵を写真撮影して、アクリルにUVプリント+レーザー加工をしてオリジナルのアクセサリーを作るというワークショップ。赤ちゃんの頃からアートに触れさせ、体感させたいという思いがあったので、素晴らしいワークショップに参加することが出来ました。赤ちゃんが描いた絵をその場でファッションアイテムに変換できるというのも、今の時代ならではの体験で、旬のワークショップだと感じました。

息子はドロドロしたもの、ねちょねちょしたものを触るのに抵抗があったようで、なかなか自分から手が出ませんでしたが、私が見本を見せながら少しずつ興味の扉を開いて行ってあげました。上の子長女が赤ちゃんの時は、率先して手を出す子だったので、姉弟のタイプの違いも改めて親として知ることが出来ました。

私はピアスと指輪を製作。将来子供が育って行った時に、昔を思い出すお守りのように身につけられるアクセサリーを作れたらと思い、日常よく使うこのアイテムを作りました。

脳育の観点から見ると、このワークショップ、脳をとっても使っています!白い大きな紙、赤ちゃんにとっては紙の大きさが視野に入っているのか、視野から飛び出す程の大きな紙に自由に絵を描くこと、これは眼球運動をとても行っています。野菜のピューレやブルーベリーの触り心地や匂いは五感を刺激し、頭頂葉を使っています。全身を使って描くという意味では、小脳も使っていますね。また色彩に関しては後頭葉を。野菜の言葉を1つ1つ言いながら描くので、側頭葉にも刺激を送っています。そして何よりもクリエイティブであること、また、指先で絵を描くので指先をたくさん使っていますね、これは前頭葉を刺激しています。このように脳育の観点から見ても、とても脳育効果の高いワークショップでした!

https://fabcafe.com/tokyo/events/20170605_babyfoodart_accessories

【クリエイティブ×脳育】4歳 ミシンを使ってバッグ作りに挑戦!〜指先の動き、バックのデザイン、色彩と脳の全ての分野を活性化〜

2017.04.28


4歳2ヶ月の娘。年中に上がり新たに習い事を始めたことをきっかけに、「習い事の本を入れるバックを自分で作ってみよう!」という話で親子盛り上がり、ミシン、手縫い、アイロンを駆使して、お花をモチーフにしたバックを作り上げました。

こちらのバックを作るきっかけになったのが、春休みに「ミシンをやりたい」という娘の一言に応え、リカちゃんのお布団セットを試しに作ったことでした。娘の言葉に一瞬「え?!4歳でミシン?」と思いましたが、よく考えてみますと、家庭用ミシンはスタート/ストップボタンを押すだけで動き、縫うスピードも調整が出来ます。一番ゆっくりのモードで縫えば子供に扱わせても危なくないと判断し、試しに出してみました。りかちゃんで遊ぶようになった頃からいずれはお布団とかを作ったら楽しいだろうな、と考えていたので、娘の気持ちにすぐ提案することができ、布を広げ、ハサミで生地を切り、ミシンで四角く縫って制作。掛け布団、敷き布団、枕と3点ささっと作ることが出来ました。
娘も出来映えとミシンが使えたことに満足の様子で、『ミシン=楽しい』という印象で最初の経験を終えることが出来ました。(この最初の体験の時には、糸の通し方とか色とか下糸等、難しくなる要因になるものは一切教えません。ミシンの持っているシンプルな「まっすぐ縫う」という一番大事な機能のみ教えて、楽しい経験で終わらせるようにします。布を切るハサミも本物の大人用の布切りばさみを使います。)

なぜミシンを急にやりたいと言ってきたのか、ここには2つ思い当たることがあります。1つは4歳になり、機械的なものに興味を持ち始めています。例えばファックス付きの電話でいろんな色のペンで描いた絵をコピーして、どんなふうに仕上がるのか楽しんでいます。また、絵本『わたしのワンピース』の一番最初にミシンを踏んでいるうさぎさんが出ていて、この本のうさぎと自分を照らし合わせたのかもしれません。ひょんなことがきっかけで突然上がった声でした。こんなふうに自分からやってみたいと思って口に出た言葉は、叶えてあげられるものは親が頭を使って叶えてあげようと普段から思っており、ミシンを体験させられるとても貴重なきっかけを私自身娘からもらったと感じました。

このミシンを扱った時の様子を見て、娘自身楽しく上手に縫っていたので、近いうちにステップアップをしてあげられるチャンスを伺っておりました。
そこで、思いついたのが”習い事のバック”作りでした!習い事に自分で作ったバックを持って行くことにより、両者(習い事と制作する楽しさ)にプラスとなるモチベーションを持たせられたら!と思って思いつきました。

本が入る大きさで、バックとして使える布地で、子供がミシンで縫う際に扱いやすい素材ということで、『フェルト』が最適だと判断しました。
デザインに関しては、私が下絵を簡単にメモ書きし、娘と作りたいバックのイメージを擦り合わせ。この際に、ミシンで四角く縫うだけで終わってしまうのは楽しくないのと、せっかくのバック作りの機会なので、脳育も踏まえ、手縫いやハサミを使う機会も創出できるようなデザインの方向に話を進ませました。
材料は失敗しても良いように、また好きなだけ使いたいものを使えるように、家にあるフェルトと手芸店と100円ショップで手軽に済ませました。バック、お花、リボンの色味は全て娘が選んでいます。

制作する前には、私の方で娘が楽しく、飽きずに取り組めるよう、やる順番を段取りしておきます。ここがポイントです。子供はちょっと待つということができないので、なるべく次から次にやることを与え、疲れたら少し休憩という感じで進めて行きます。段取り不足で、ママがちょっとこれをやるのを待っててねというと、そこで気が散ってしまうお子様もいらっしゃいます。(見本を見せるという意味ではこういったやり方も良いのですが、どこまで子供が作り上げられるか、モチベーションがどのくらい持つかを知らない時は、お勧めしません。)

実際に制作スタート!まずは一番娘がやりたいミシンから行きます。まっすぐ縫う経験はしたので、今度は持ち手の細いものを縫ったりしながら新しい経験を取り入れます。持ち手の部分は私と一緒に進めました。実際に縫って慣れて行くと「もう少しスピードを速くして縫いたい」等声があがってきて、いい感じです。
ミシンでバック本体を作ることができました。縫う量もそれなりにあり、緊張感から疲れた様子で、「お花は手縫いで付ける!」と自ら話してくれました。親としてもお花はデザイン的に手縫いで付けた方が可愛くなるのと、脳育的に指先を使って欲しいと思っていたのですが、いかんせんデザイン上お花の数が多いので、手っ取り早くミシンで付けたいと言われたらどうしようかなと内心思っておりました。娘が自ら手縫いを提案してくれたことに内心感謝をして、お花の取り付けをスタートしました。付けたいお花の色と手縫いで縫う刺繍糸の色を選びながら1つずつ付けて行きました。最初数個付けたら疲れが見え、私が1個つけて、次は娘が付けて、を繰り返しながら、7個くらい付けた時点で初日は終了しました。数日後、続きを付け、最後にリボンをアイロンで接着して完成です。30個のリボンも、付ける色は全て自分で選び、アイロンも全て自分でやって完成しました。

制作時間は合計すると4時間くらいでしょうか。2回に分けて作り上げることができました!仕上がったバックの達成感、満足感、喜びに満ちあふれ、自分の好きなものをたくさん詰めて使い始めました。

制作過程を客観的に振り返ると、工程はハサミ、ミシン、手縫い、アイロンと多岐に渡り、モチーフや刺繍糸、リボンの色も全部自分で選びながら作り上げました。私が手伝ったのは、お花を切ることができなかったので、それは私が切ったことくらいです。最初にメモ書きで下絵を描いた時には、色のないバックでしたが、一緒に材料を揃えながらイメージを共有し、形にするまで、一回も諦めることなく、しっかりとついてきてくれました。2年前にはアイロンビーズを一緒にやっていて、5分も椅子に座っていられなかった娘がとても成長したなと感じた瞬間でした。それとともに、私自身がモノ作りを通じて子供達に教えたいと思っている4つの喜び「想像する喜び、作る喜び、完成する喜び、そしてそれを身につける喜び」を今回娘自身肌で感じてくれただろうなと感じました。そして改めて、クリエイティブと脳育の関係性を実感したプロジェクトとなりました。指先の動きは前頭葉に、デザインを考え配置を考えたりすることは頭頂葉に、色彩に関しては後頭葉に刺激を与えています。

ひょんなきっかけから始まったミシンを使ってのモノ作りが親子にとって様々なチャンスを生み出してくれる経験となりました。娘の喜びと自信を次に繋げてあげるために夏くらいには洋服作りくらいチャレンジさせたいなと思っています。そして、今回の娘の様子を観察し、私自身幼児向けのクリエイティブクラスを組み立てる上で大変参考になる経験を持つことが出来ました。娘に感謝です!

お絵かきの想像力、脳育〜子どもの豊かな心と対話する〜

2017.03.17


最近4歳の娘が描く絵を見て、「この子の心、健康でとても調子いいな!」と感じることが続いています。編み物の編み地を見て、編み手の置かれている心境が手に取るように分かるように、娘が描く絵を見ていると、その絵を描いている時の娘の心の状態が見えてきます。描いた絵を通じて娘と会話をすることが楽しく、どうしてその絵を描いたのか掘り下げて尋ねると、普段会話に上がらない娘の心象風景や気持ち、情緒を知るきっかけになります。

最近描いた絵で、私が気に入っているいくつかの絵をご紹介します。
上の絵は、「大好きな迷路」。普段楽しんでいる迷路を自分なりに表現。色の使い方、クレヨン、マーカーの使い分けが私のお気に入りです。(描写時3歳半)

下の絵は、「河川敷でライオンの凧をあげている絵」。幼稚園で行ったお正月遊びで河川敷で凧揚げをしたことがとても印象に残っているようです。ライオンの凧ではなかったと思いますが、娘はライオンが好きなので、おそらくライオンの凧を描いたのでしょう。緑の色鉛筆が河川敷の草木を良く表現しています。(描写時4歳1ヶ月)

次の絵は、「ハワイの空、ヨット、海、お魚の絵」。ハワイに行ったことのある小学生のお姉ちゃんとハワイについて話をしている時に描いた絵です。3歳半で行ったハワイ旅行は娘にとってとても印象深く残っているようです。全てブルーで構成されている絵ですが、空、ヨット、海、お魚とブルーの中でも色を使い分けて描いています。また立体的な構図を上手に捉えています。(描写時4歳1ヶ月)

最後の絵は、「ひまわりを見ている私」。これは夢で見たことを再現したとのこと。まだひまわりが咲く時期ではないですが、図鑑で見たひまわりの印象がそのまま夢に出てきたようです。これは幼稚園の自由遊びの時間に描いています。人や動物の絵が多く、花の絵をあまり描かないので、驚きました。(描写時4歳1ヶ月)

このように、子どもが描いている絵を見ていると、様々な子どもの想像力に触れることが出来ます。「お絵かき」とは、言葉が未熟な幼児にとって、自身の心をアウトプット、表現できる手段で、描いた絵を通じて子どもが感じているいろんな思い=心の中を知るきっかけになります。まさに、「お絵かき」とは、子どもの心が聞こえてくる、子どもの豊かな心と対話できるとても素晴らしいツールだと感じています。

こんなふうに感じていた矢先、子どものお絵かきについて更に見識を深める素晴らしい本に出会いました。美術研究の大家、皆本二三江著「『お絵かき』の想像力」(2017年2月発刊)です。この本は、子どものお絵かきを通じて絵の不思議と子どもとの関わり方、子どもの持つ可能性を探っています。

この本の中で、私自身が興味を持ったことを少しご紹介したいと思います。

まず、2〜3歳の子どもって人を描く時に、頭から手や足の出る「頭足人」を描くんですよね。これってとても可愛い絵なんですけど、よく見るととても不思議な絵なんです。娘もずっとこの絵を描いてきて、4歳になり、ようやく身体を描くようになりました。それでも手は顔から出ていたり、顔と胴体のバランスは圧倒的に顔が優位な絵を描いています。これは、著者曰く、頭足人とは非常に古い時代の人類の祖先の姿であって、祖先から受け継いできたイメージを描いていると言っています。世界中の子どもが同じ順序で同じような形の頭足人を描くようです。

●3歳前半に描いた自分の顔

●4歳1ヶ月の時に描いた自分の顔

また、子どもって何かを見てそれを似たようなカタチとして描こう、とお絵かきをするのではなく、何も見ないで心の中にあるイメージを持ちながらそれを表現していることが多いと思います。私達大人が何か絵を描く時は、何かを見ながら似せて描こうとしますよね。だから絵が上手とか下手とかいう話になりやすいですが、子どものように心の中のイメージを表現しているのであれば、どんな絵でも上手に表現できたね、というスタンスで捉えることができます。このことに関しても、著者は、子どもは何かを見て描くのではなく、内部に持つイメージを描く、内部に持つ天性の能力の発露だと言っています。

その他に、本の中では男の子の絵と女の子の絵の違いについて記載しています。幼児の自由画における男女の表現傾向は、モチーフ、構図、色彩、配色等様々な分野で異なります。私自身娘と息子の育児生活の中で、改めて男女が生得的に持つ興味の違いについてはっとさせられることが多く、この絵の違いに関しては、これから息子のお絵かきが始まる中で、興味深く見て行きたい分野になっています。

また本の中には、幼児には絶対色感があるという話も出ております。大人になるに連れて退化していくと。まさに幼児期の子どもの脳は特別脳であることを実感します。

最後に、脳科学の観点からお絵かきや塗り絵を見てみると、実は脳の全体を使う、脳育に大変効果があります。
まず、手を動かして作業をすることは、前頭葉の運動野を刺激、下絵を塗ったり、どんな絵を描こうか等プランを立てるのは、前頭葉の中の前頭連合野を刺激しています。
絵の全体のバランスを把握することは、頭頂葉が司る機能で、絵を見定めたり、どの色を使おうか等の色彩に関しては、後頭葉を使っています。描いている絵の形や色に関する記憶を参照することは側頭葉を刺激しています。このようにお絵かきや塗り絵は脳全体を使う、とても素晴らしい遊びとなっています。

過去に娘が表現した絵に関するBlogを書いております。もしよかったら合わせてご参照頂けると幸いです。
・2歳児が描くパパとママのイメージ
http://www.knitgrace.com/2016/01/30/1877/

・2歳児 ブルーにまつわるエピソード
http://www.knitgrace.com/2015/10/22/1414/

・アーツ千代田 夏のこども芸術大学
http://www.knitgrace.com/2015/08/14/1165/

・クリエイティブマインドを育てたい〜絵の具お絵かき編〜
http://www.knitgrace.com/2015/07/11/970/

3-4歳 アクアビーズで脳育〜指先の動きは脳の前頭葉を刺激、感情コントロールが上手な穏やかな子に〜

2017.03.08


昨年12月のクリスマス、娘が3歳の時にサンタクロースからの贈り物でもらったアクアビーズ。直径約3mm程度のビーズを、下絵を見ながら型にはめて絵柄を完成して遊ぶビーズ遊びです。このビーズ遊びは、指先に意識を向け高い集中力を要しながら完成させる遊びで、脳にとても良い刺激を与えます。特にこの指先の動きというのは、脳の中でも感情のコントロール、人格形成を司る前頭葉に刺激を与えるため、鍛えてあげると、感情コントロールが上手な穏やかなお子様に育ちます。

3歳の娘は、最初は緊張しながら1ビーズ1ビーズ高い集中力を持って作品を完成させて行きました。1つの作品を作るのに、親と作業をシェアしてやっていく段階を経て、自身で全て作る段階にまで達しました。次第に数十個も作ってくると慣れてきて、しばらく遊ぶのを辞めていたのですが、ビーズの色数が減ってきたことをきっかけに、一言声を掛けてみました。「下絵に沿ってビーズを置くんじゃなくて、好きなように置いてみたら?」。

この一言を受けて、娘は「やってみるぞ!」と前向きに捉え、楽しそうに好きなようにビーズを置き始めました。仕上がった作品はオリジナリティがあってとっても素敵!たくさん誉めてあげました。本人もビーズの色を好きなように置きながら作って行く方が楽しかったようで、そこから毎日幼稚園降園後の日課になりました。作った作品に関しては、毎回丁寧に理由を掘り下げて聞き、制作に対する本人の意思やアイデアを確認しています。そうすることで、アイデアを何倍にも広げる会話を日々の取り組みの中でできるからです。自由な発想が自分なりに出来るようになったその心の開放感を引き出し、作り上げた時の笑顔。家庭で取り組める小さな成長を大切に育んでいます。

そして更に見ていて気がついたのは、アクアビーズ遊びが終わった後は、前頭葉に刺激が送られた後なので、作り上げた達成感とともに、心の状態がとても落ち着いていることが分かりました。

元々アクアビーズで娘が遊び始めた際に、下絵に全て従わずに好きなようにビーズを置いてオリジナリティ溢れる作品を作り出す、そんなふうに1つの遊びで広がりを持たせながら遊んでもらいたいという思いがありました。何回か声を掛けていたのですが、なかなか自由に好きなように置くという段階には踏み込むことができなかったようで、下絵に習って作り続けていました。私自身もその子のペースを大事にしたかったので、様子を見ながらどんなふうに遊びが深まっていくかを見守っておりました。ビーズが減ってきたのをきっかけに約2ヶ月半で第2ステージへ!これからオリジナリティ溢れる作品作りがどこまで続くのか、とても楽しみです。

また、このアクアビーズ遊びは、数の概念遊びを入れたり、色遊びを入れたりしながら遊ぶことも出来ます。下絵に習ってビーズを置く段階では、「水色が5個、次はピンクが3個・・・」等と言って、数を数えながら進めて行きます。1つの絵に瞬間的にどの色がいくつあるのか、というのを見分ける力=視覚機能も鍛えることができます。この視覚機能や色に関しては後頭葉に刺激を与えています。自由にビーズを置き始める段階では、どの色をどこに配置するとどんな風な作品として仕上がるのか、という全体をデザインする力を磨くこともでき、想像力を高めることも出来ます。

指先を使いながら、作品としての全体をイメージしつつ、細かいパーツを1つ1つ仕上げて行く行為は、編み物の作品作りの過程ととても良く似ています。4−5歳の子供達にどのように編み物の世界に入ってきてもらいたいかを考える上で、今の娘との遊びはとても貴重な研究時間となっています。

4歳 “楽しい!”という実体験が子供の記憶を豊かにする〜芸術鑑賞で脳育〜

2017.02.24


私自身が子育てで大事にしていること、それは「楽しい!という実体験をさせること」。この「快」な感覚を持って体験したことは、五感と一緒、感情とともに記憶され、子供の長期記憶の定着に一番影響します。4歳の娘は美術館が大好き。美術鑑賞をしながら楽しく様々なインスピレーションを受けている経験を積み重ね、記憶が豊かに広がっているのを感じています。

今回は先日訪れた美術館での様子と子供の記憶について書いてみたいと思います。

私達家族はアート展を家族一緒に楽しむことが好きで、毎月1回くらいは何らかの展示会に足を運んでいます。4歳の娘は、生後4ヶ月くらいのときから定期的に美術館に行っており、日本だけでなく、上海、パリ、ニューヨーク、ハワイと海外の世界有数の美術館や展示会にも足を運んでいます。

私自身、幼少の頃は美術館やアートが苦手で、学校の社会科見学以外で訪れることはなかったのですが、社会人になり、仕事で関わってからは、アートに触れる時間が大変豊かで、様々な刺激を与えてくれ、インスピレーションが湧く源泉であることを感じ、定期的にアートに触れる時間を楽しく作るようになりました。

娘にはできれば小さい頃からアートを楽しんでもらえる環境が作れたらという思いがあり、赤ちゃんの頃から家族で訪れては娘に様々な言葉を語りかけてきました。展示の内容も親の好きなものだけにせず、ジャンルや時代を問わず、一緒に行って会話をしながら見る時間を作っています。祖父母含めた三世代で行くことも多く、娘のアートに対する反応も出てきて、最近では気に入ったギャラリーからは娘が動かず見ているという状況も生まれています。

今月行った美術館、展示会は2つ。1つ目は、熱海市にある「MOA美術館」http://www.moaart.or.jp/
祖父母含めて三世代で訪れました。今月頭にリニューアルオープンしたばかりで、展示スペースの設計は、世界的に活躍する現代美術作家・杉本博司氏と建築家・榊田倫之氏によって主宰される「新素材研究所」が手がけました。立地環境と展示スペースの空間の使い方は素晴らしく、スタイリッシュで洗練された空間に置かれた杉本博司さんの作品、また重要文化財の作品は、来場者にとって大変素晴らしい印象を受けました。
娘は現代アートやデジタルアート、ビデオアート等が好きなので、自分の興味のある作品は少なかったようですが、それでも巻物に書かれた紫式部や西行の絵を見て、「これ百人一首だ!」と言っていたり、大きな屏風に西洋絵画が書かれたものは親しみがあったようでじっと食い入るように見ていました。私自身も子供が飽きないように、また自分の志向を持つようにという思いがあり、重要文化財の作品に関しても素通りしてしまってはもったいないので、「好きなものがあった?」「ママはこれが好きだよ」等とコミュニケーションをとりながら、一緒に見て回りました。見終わった後の帰りの車内では、三世代でどんなふうに感じたかの会話。娘自身、自分の感じ方以外に他の人がどう感じたかということもきちんと受け止めることができていて、家族でとても良い体験ができました。翌日自宅で突然いくつもの絵を紙に書き出し、「美術館ごっこ〜」といいながら、自分にとっての美術館という空間を表現しておりました。このような反応は今回が初めてで、自身が体現したことをアウトプットしてくれた瞬間でした。

もう1つ訪れた展示会は、日本橋茅場町で期間限定で開催している「見て食べる体験型デジタルアート 食神様の不思議なレストラン」https://tabegamisama.com/
世界最高峰のデジタルアート集団“モーメントファクトリー”が手掛けるミステリアスな和食の世界。稀代の料理人とのコラボレーションで生み出される新感覚の“見て食べる体験型のデジタルアート展です。現在未使用のビルの有効活用として開催されていました。四季と自然が育む米や食材をモチーフにしたプロジェクション・マッピングやシノグラフィー(光と音の舞台装置)により、日本人が知らなかったユニークでミステリアスな和食の世界を創り出し、世界中で愛される和食の魅力を再発見していく。
本アート展は、ただ見るだけでなく「見る」「触る」「聞く」「嗅ぐ」「食べる」という五感で体感する新感覚の展覧会。古事記をエッセンスにし、来場者は五穀豊穣の神様の使いであるキツネに化かされて神々の住む森へと迷いこみ、神様のレストランを目指す途中で和食の魅力を体験していくストーリーで展開しています。

デジタルアートは、現在ではチームラボが代表的で、娘も小さい頃から触れており、とても好きなので、この独特な世界観を上手に楽しんでおりました。0歳の息子も不思議な世界観が面白いようで、目をキラキラさせながら五感のアンテナがフル回転しているようでした。

このような芸術鑑賞は、脳の中でも頭頂葉の部位に刺激を与えます。また、五感や感情を伴う実体験は、長期記憶に一番影響しやすく、特に1回「楽しい!」という「快」な印象で記憶に残ると、次回以降も「美術館=楽しいところ」という記憶で繋がるので、自主的、前向きな気持ちで捉えてくれます。
このように芸術鑑賞に限らず、子供の頃にたくさんの楽しい実体験を積むと、脳の中で様々なシナプスが生まれ繋がって行き、フィードバックを繰り返しながら強固なものに育っていきます。記憶の中でも短期記憶、中期記憶、長期記憶とありますが、短期記憶は、容量も限られており、リハーサルをしていないと維持できない記憶ですが、それに対して、長期記憶は、容量は膨大、無限大で一生残る記憶となります。幼少の頃にこの長期記憶の容量を広げておくことがとても大切で、ぜひお子様に様々なたくさんの「快」な実体験をさせてあげたいですね。

4歳 バレンタインお菓子作りで脳育 

2017.02.16


先日バレンタインに合わせて、4歳の娘とお菓子作りを楽しみました。せっかくの機会なので、無理なく楽しみながら脳育も意識して取り組めたらと考え、2種類の味のクッキーとチョコレートを5人分作ることにしました。
クッキングは、脳の中でも頭頂葉という五感、ボディーイメージ、視空間認知力を司る部位を多く使うことが分かりました。このように日常的に楽しめることを脳育的観点から意識して行えることは多く、遊びの中で脳育体験をすることが出来ました。以下具体的にご紹介したいと思います。

まずは、4歳の娘が飽きずに疲れず最後まで取り組むことが出来るよう、テンポよくクッキーとチョコレートを作る作業を進められるよう、要領を整えました。

チョコレート作りは、動物の型に湯煎したチョコを流し込む作業です。これはボディーイメージと視空間認知力を高めています。自分が空間に対してどのように手を動かすと上手に綺麗にチョコレートを流すことができるのかを考えながら作業をしています。手を動かしながら集中力を必要とします。

クッキー作りは、粉を混ぜ、丸め、伸ばし、型を抜き、焼く作業です。粉を混ぜる作業では、ボールから粉が落ちないように上手に混ぜることを意識。こちらもボディーイメージと視空間認知力を鍛えています。また捏ねながら丸める作業は、触感を楽しむことができ、五感を刺激しています。型を抜く作業では、出来た生地にどう型を配置したらよりたくさんのクッキーが作れるのかを意識しながら行います。この時は、形を理解し意識することが大事で同じく視空間の認知力を養うことができます。

結果、お菓子作りは、視空間の認知力、ボディーイメージ、五感、形の理解というすべて脳の頭頂葉という部位で司る能力を鍛えることができると分かりました。クッキーの形を作っているときは手先、指先も使っており、こちらは前頭葉も刺激しています。

クッキー、チョコともに出来た後はラッピング!まだ4歳の娘には難しかったですが、作ったものを5人の人に分けることを意識して、袋に入れていきます。何個づつ入るかな?と声を掛けながら、数の概念のトレーニングを行いました。まだかけ算や割り算は分かりませんが、こうした実体験を通じてものを分ける経験を積んでいると、算数の世界にも自然と入って行くことができるかなと思っています。ラッピングの袋に入れる作業も実は容易な作業ではなく、手先をたくさん使って袋を開け、この空間にどのように入れると上手に入るのかを考えながら進めることになりました。

作り始めてから最後のラッピングまで約3時間。ほとんど集中力を切らさず、最後まで作り上げました!

作る数が多かったので、娘はどこまで取り組むことが出来るのか様子を見ながら進めてきましたが、こんなにも長い時間、また全ての工程を自主的に取り組むことができました。完成後はその頑張りをとても誉めてあげました。作り上げた喜びとやりきった達成感は、クッキングが楽しい!という快な経験として、五感と一緒に記憶に残ると思います。子供の頃に大切にしたい記憶とは、このような実体験を通じて五感と一緒、感情とともに刻まれる長期記憶です。脳における長期記憶の量は無限大と言われていて、たくさんの実体験させてシナプスを強固にしていってあげたいですよね。(実はこのお菓子作りの後、キックスクーターに30分乗って、自分自身で作ったものを届けるというミッションを与えています(笑))

今回のお菓子作りを通じて、クッキングは自身の手を使ってものを創造すること。脳の前頭葉、頭頂葉、後頭葉をバランスよく使うことができました。
毎日のお料理でもたくさん私達は脳を使っているんですね。

日頃の取り組みの中で脳を使うことはたくさん!そんな中で脳育的観点から物事を見て掘り下げて捉えてみると、実は手軽に気軽に脳育できることって多いんですね。親としても娘と一歩距離を置いて客観的に接することが出来、とても充実した有意義な体験となりました。

娘4歳の誕生日 ギフト教育の観点から育児の見直しと今後の育て方について

2017.02.08


娘が先日4歳の誕生日を迎えました。2月生まれにも関わらず、身長は年少クラスで一番大きく、大きな病気もなくすくすくと健康に明るく育ってくれている娘にとても感謝しています。

昨年末ギフト式乳幼児教育アドバイザーの資格を取得し、0−3歳の3年間で脳の80%が形成され、この時期がその子の人格形成に最も影響を与える時期であることを知りました。既に4歳を目前としている娘において、これまでの育児の見直しをし、どんな土台(ベース)が培われていて、今そのベースにどんな能力が個性という芽として出てきているのかを真剣に考えるきっかけになりました。

ギフト教育を学ぶ中で、脳の形成過程を軸に考えると、それは胎内にいた時から始まっており、娘がお腹の中にいた時に、私自身がどんな生活をしていたのか、どんなことを楽しいと思って感じていたのか、その時から遡ってひも解き始めました。お腹の中に赤ちゃんがいる時、赤ちゃんはママが見ているものを胎盤を通じて受け取り、お腹の中で同じものを見ています。ママが心地いいと思ったことには、βエンドルフィン(別名「幸せホルモン」)が分泌され、同じように胎盤を通じて赤ちゃんに流れ込んでいます。産後娘を育てる中で、娘が意識を向けることや好きになることは、実はお腹の中にいた時に私が触れていた世界観と通じるものが多いと言うことが娘のアウトプットやコミュニケーションが増えるにつれ見えてきました。(具体的なお話は別途記事として投稿したいと思います。)

さて、4歳まで育った娘を客観的に分析し、どんな本能が伸びてきているかな、好きかな、得意かな、逆に苦手意識を持っているものはあるかな、好きにならない遊びはなにかな、それはなぜなのかな、どんな育て方をしてきたからなのかな、今後個性として引き出してあげたい分野はどんなものだろうか。ギフトを学べば学ぶ程、親として作ってあげることができた環境と、全くできなかった環境=育て方が浮き彫りになってきました。

私にとっての娘の育ちは、親になって初めての子育て。右も左も分からず、様々な本を読みながらも自分なりに考え、夫婦で話し合ったり、親に相談しながら、ここまで進めてきた育児。正解もなく、これで本当にいいのかという自信も持てずに向き合ってきました。その中で1つ分かったことは、親の好きなことはどんどん取り組ませておりましたが、私自身(母親)が苦手だと思うことはやらせずに育ててきてしまったという事実です。バランスよく育てるという意識が欠落しておりました。

今娘が好きなことや得意なことは、実際に脳のどの部位を多く使う遊びが多いのか、どの分野が発達してきているのかを抽出し、逆に触れてこなかった遊びは脳のどの部位を発達させる遊びなのか。脳の部位別に分析して、得意なことと触れてない遊びが同じ脳の部位を発達させる場合、これからどんな遊びを入れてあげて伸ばしてあげると、脳の神経伝達回路が繋がってくるのか。またその時に、その子の能力に合わせてスモールステップをしながらレベルを段階的に上げ下げしていき、苦手意識を持たせないで、「楽しい!できる!」という状況で受け入れてもらえるのか。ギフトで学んだ脳育の遊びをさりげなく日々の生活に取り入れて娘の能力をチェック。この分野はこの程度、この分野は親が触れさせてあげてなくても結構育っている、この分野は年齢に対して理解が低いな等、分析をしました。できること、できないことを年齢に対してみて行くのではなく、適期を見ながら育てて行くことを意識し、脳の90%が形成される幼稚園卒園までの6歳を目標に、バランス良く娘の脳を育て、たくさんの神経回路を通わせてあげ、その土台を整えてあげた上で、好奇心を強く持つことには個性として伸ばしてあげたいという目標を私自身も持つことにしました。

最後に、4歳の誕生日プレゼントは、親からは図鑑をプレゼント。本が大好きな娘には、少しでも自ら学びたいという好奇心を育てて欲しくこちらをチョイス。祖父からは一輪車を。小脳で司るバランス感覚を日頃磨いている娘。2歳でスクーター、3歳1ヶ月で補助輪を使わず自転車に乗ることが出来ました(ヘンシンバイク)。このバランス感覚を小さいうちから継続的に育ててあげたく、元々小学生が一輪車に乗る姿を見て興味を持っていたので、祖父から贈って頂きました。祖母からはリカちゃん人形。4歳の女の子と言えば、皆がプリンセスに憧れを持つ時期。ごっこ遊びが大好きな娘は、リカちゃん遊びをする中で、自分を重ね合わせ、プリンセスの気分を味わうことができます。様々な場面を想定して話を作る遊びを通じて、優しい人の気持ちがわかる豊かな心を育てて行って欲しいと思っています。

ギフト、それは生まれ持った才能という意味。
ギフト教育を学び、自分が構成する育児に少し自信を持つことができ、3歳を過ぎ脳の形成過程90%を迎える第2ステージを生きる娘に、今日、今、この時間、この場所でどんな遊びをして上げたらいいのか。その場にある身近なものでできる脳育遊び。親としての知識とノウハウを習得し、私自身も娘と接する時間の大切さを肌で感じ、日々の育児がとても楽しくなりました。

具体的な取り組みを少しづつBlogでご紹介していき、皆様からも暖かい眼で見守って頂きたいと思っています。

昨年末ギフト式乳幼児教育アドバイザーの資格を取得、編み物の脳育効果を解明。今年は「ニット×脳科学」を伝える1年に!

2017.01.18


新年明けましておめでとうございます。
昨年末ギフト式乳幼児教育アドバイザーの資格を取得し、編み物の脳育効果を解明することができました。ニットセラピーの考え方とも繋がる部分が多く、今年は「ニット×脳科学」の視点を持ちながら、その効果を具体的に伝えていく一年にしたいと思っております。

この資格は、ギフト教育と言って、子供の生まれ持った才能「ギフト」を最大限に発揮できる土台作りを目的とした乳幼児向けの育児法です。「脳科学」「心理学」「スポーツ科学(バランス理論)」の視点から子供の学習能力、感性、身体能力を育てるカリキュラムです。(全てエビデンスに基づいています。)

そしてなぜこの乳幼児向けの育児法を学ぶことが、編み物における脳育効果を解明したかと言いますと、脳科学的には、人間の脳は、0〜3歳で脳の80%が形成されます(その後6歳までに90%、12歳までに100%)。そのため、赤ちゃんの脳の形成を学ぶということは、大人の脳を知ることと一致するのです!

私自身編み物に長く触れる中で、良く世間で言われる「編み物は脳に良い」という漠然とした概念をより明確に研究をしたく、こちらのギフト教育と出会いました。
また同時に編み物のカルチャーをより低年齢化して、赤ちゃんから楽しめるカルチャーにして行きたいという思いが以前からあり、0−3歳の乳幼児に向けたプログラムの構築を考えておりました。
昨年末こちらの資格を取得し、脳科学や心理学から見た編み物の脳育効果を知ることができ、今年はこの視点も織り交ぜながら様々な取り組みをご紹介、またプログラムを考案して行きたいと思っております。

編み物ファンの方、小さいお子様を持つお母様、ぜひ興味を持ってご覧頂けると幸いです。
また妊娠期からの貴重なわが子の脳の育成に携わることが出来る母親の存在、とても素晴らしい役割だと思っています。明るく笑顔でもっと応援して行きたいと思っています☆
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

写真は同じクラスの受講生と先生の写真です。歌手のSILVAさんも一緒に通われていました☆
http://ameblo.jp/silvaworld/entry-12230188646.html

ギフト教育
http://gel-lab.com

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