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ギフト式乳幼児教育アドバイザーが学べる認定校になりました!

2017.06.09


この度、ギフト式乳幼児教育アドバイザーのプロ、マスターコースを経て、皆様にギフト教育を学んで頂ける認定校となりました!

アメリカでは生まれ持った才能を「ギフト」といいます。
ギフト教育とは、子どもの生まれ持った才能「ギフト」を最大限に発揮できる土台作りを目的としています。発達段階に合わせた正しい教育法で、お子さまの個々の才能を高め、あらゆる可能性を引き出していき、グローバルな未来社会に活躍できるための人としての土台を育てます。

脳科学的にみると、人間の脳は0歳〜3歳で脳の80%が形成されます。この時期に「人間形成の土台作り」を意識して子育てをすることがとても大切です。
脳科学者と臨床心理士が監修・開発した脳の神経伝達回路を強化する日本初の教育プログラムで、「脳科学トレーニング」「心理学トレーニング」「アンバランストレーニング」を中心に、「学習能力」「感性」「身体能力」を育てるカリキュラムとなっています。ギフト教育カリキュラムに関する詳細はこちらをご覧下さい。
ギフト教育ラボ http://gel-lab.com/

何気なくしている声かけや遊びに、科学的根拠があることを学ぶと、子どもたちの行動が面白いほど理解でき、また対応することが出来ます。ぜひ講座を学んで子育てや仕事に活用してください!

【学べるカリキュラム一覧】
●乳幼児教育アドバイザー初級講座(2時間 10,000円)
●乳幼児教育アドバイザー3級講座(4時間 30,000円)
●乳幼児教育アドバイザー2級講座(16時間 118,000円)
●乳幼児教育アドバイザー1級講座(12時間 98,000円)

*初級講座以外の3級、2級、1級は、一般社団法人家庭教育普及協会より資格の認定証が発行されます。
*価格は教材費込みの金額になります。
資格の詳細はこちらも合わせてご覧下さい。http://gel-lab.com/course/index.html

●乳幼児教育アドバイザー初級講座(2時間 10,000円 *教材費込み)

【コース内容】
ギフト式乳幼児教育の入門コース (赤ちゃんの脳と不思議について)
赤ちゃんの脳の仕組みや前頭葉の重要な役割について学び、赤ちゃんへの基本の接し方を習得します。

●乳幼児教育アドバイザー3級講座(4時間 30,000円 *教材費込み)
【コース内容】
どうして泣くの?どうして寝てくれないの?どうして食べないの?どうして困らせるの?どうやって遊んであげたらいいの?どうやって躾けたらいいの?・・・日々の悩みや疑問を「赤ちゃんの脳とココロの仕組み」を知ることで一気に解決できます。

①子どもの特性 (子どもたちの、どうして?なんで?という行動の意味について)
②脳の仕組み (脳の5つの部位が何を担っていて、どこを育てるとどう育つのか等の脳の仕組み)

●乳幼児教育アドバイザー2級講座(16時間 118,000円 *教材費込み)
【コース内容】
新生児から幼児までの脳科学や臨床心理学の深い「知識と理論」を学びます。子育てのストレス解決法や困ったときの対応力を身につけて、心から楽しんで育児をすることが可能となり、お子様のギフト(才能)を見つけ、開花させることが出来るようになります。

③記憶 (さまざまな「記憶」の種類を学び、優位性のある記憶で記憶させていく方法)
④運動機能 (子どもの身体発達の仕組み、器用に指先を使うための第一歩など)
⑤乳幼児の関わり方と育て方 (脳科学的に見る乳幼児の好む音、泣くことの意味、読み聞かせの練習等)
⑥食育 (子どもの心と食事の関係性。好き嫌いは?子どもには何を食べさせれば良いのか?)
⑦五感 (五感の重要性。五感はどう使わせてあげれば子どもの脳に良いのか)
⑧言語発達 (子どもの脳を鍛える話し方、効率の良い言葉の獲得過程、子どもの知識・想像力の育て方等)
⑨視覚機能 (生活の中や学習面での視覚の重要性。また緊張のコントロール等)
⑩キレない子どもの育て方 (なぜキレやすい子が育つのか。キレない子どもにするための4つの方法)

●乳幼児教育アドバイザー1級講座(12時間 98,000円 *教材費込み)
【コース内容】
幼児教育を行うには知識はもちろんのこと、赤ちゃんと遊べる対応力も必要です。新生児から幼児までの「知識と理論」に基づいた具体的な対応力を「実技」として学んでいきます。幅広い知識を使って効果的に実践することで、幼児教育のスキルは格段に向上します。

⑪自己紹介トレーニング (パフォーマンス力をつける、自己紹介のコツ、3パターン作ってみよう)
⑫ハッピーマップの作り方 (自分が大事にしていることを知ろう)
⑬脳別カリキュラムの説明方法 (アウトプットを学ぶ。5つの脳別カリキュラムを要約して説明してみよう)
⑭遊びの伝え方・ステップアップ方法 (遊びの「脳から見た」伝え方と、1つのおもちゃを使って、子どもの発達に合わせたステップアップ)
⑮身近なものでカリキュラムを作ろう (100円均一ショップ等で揃う身近にある簡単なもので、オリジナルのカリキュラムを作ろう)
⑯同じおもちゃでステップアップ (同じおもちゃをつかって、小さい子から大きい子まで遊ぶ方法)

【講師:Knit Grace校 横山浩代】

Knit Grace主宰。著書「憧れのオートクチュールニット きれいな糸でまっすぐ編むだけ!」
ニットサロンを主宰する中で、多くの生徒さんの「編み物には癒し効果がある」という声よりセラピー効果に着目し、ニットセラピー理論を研究。編み物が脳にもたらす効果について着目。一方で、2児の母であり、第1子を子育てする中で、子どもとの触れ合い方、愛情の注ぎ方、遊び方、声掛けの仕方等様々な疑問を抱きながら育児に当る。第2子出産に合わせて、ギフト教育と出会い、人間の脳は0〜3歳で80%が形成されることを知る。それであれば、赤ちゃん期の脳の仕組みを学べば、編み物がもたらす脳への効果、また育児に関しても科学的根拠に基づいた声掛けや遊び、日々の接し方を取り入れて子育てができると考え、ギフト教育を学ぶ。プロ、マスターコースを修了し、認定校講師に就任。現在は、大人向けにニットサロンやワークショップを主宰する中、未来のニットカルチャーを担う子どもたちへの編み物の普及活動に勤しむ。ギフト教育を学び、自身の手でクリエイトすることの脳育効果の高さを改めて知り、“脳育×クリエイティブ”をテーマに、ギフト教育を取り入れた脳育ニットプログラムを考案中。現在、子は4歳の娘、1歳の息子の2人。ギフト教育の講座は、第2子同伴で授業に当ります。

【場所:自由が丘を拠点、駅徒歩1分の会議室を利用 *場合によっては東急線沿線出張講座可能(応相談)】

【定員:5名以下少人数制 *お子様連れでご参加可能】

個人でのご受講も可、お友達同士やサークルでのご受講も可能です。

【開催日程:受講内容に合わせ受講者の方と応相談】
*初級講座、3級講座に関しては、1日受講可能です。海外在住の方、日本帰国のタイミングに合わせて資格を取得することも可能です。お気軽にお問い合わせ下さい。

【お問い合わせ info@knitgrace.com】

【受講をお勧めの方:妊婦さん、子育て中のお母さん、働くお母さん、保育に携わる方、子どもと接することの多い方、脳育に興味のある方等】

●妊婦さん
赤ちゃんの脳は、お母さんのお腹にいる時から形成され成長しています。生まれてくる前にギフト教育の知識を知っておくことで、お腹の中にいる時から声掛けや胎教を実践できます。産後は、学んだ知識を活かすチャンスの連続で、前向きに育児生活をスタートし、母子共に愛情に溢れた家族生活を築くことができます。

●子育て中のお母さん、働くお母さん
人間の脳は、0歳〜3歳までに80%、6歳までに90%、12歳までに約100%が形成されます。お子様が3歳を過ぎ、幼稚園や小学校に通われている方でも、遅くありません。気がついたときがスタートです。科学的根拠に基づいた接し方でお子様の適期を見てあげることで、個性や能力を伸ばしてあげる方法が見つけられます。ギフト教育の知識を持っていることで、日々子どもと接す短い時間を、どのように脳育的な関わりを持つかという視点で接してあげることができます。


●保育に携わる方、子どもと接することの多い方

毎日実践されている日々の保育を、脳から見たアプローチで分析すると、より多くのものが見えてくることでしょう。ご自身のスキルアップに繋がると共に、子どもと接する時間がより濃密になり、楽しく豊かなものになります。
また、保育士の方が学ばれる場合、キャリアアップ形成促進助成金(1人8万円受給)、キャリアアップ助成金(1人10万円受給)を適用することも可能です。

●脳育に興味のある方
私自身もそうですが、幼児教育、ピアノ、バレエ、サッカー、お料理、編み物、手芸、リトミック、アート、ヨガ、スポーツ等、様々な分野において活躍、実践されている方にとっては、そのカルチャーの持つ1つ1つの動きが脳育に結びついています。それを知ることができ、より深いレベルで指導等に当たることができます。

【ギフト教育を学んで〜 私の体験記〜】

***ギフトとの出会い***
ギフトとの出会いは、私が最も幸せだと感じる2つのコトを結びつけ、それを更に深化させてくれる母になって最大の学習でした。2つのコトとは、編み物と子育てです。そしてこのギフトを学ぶきっかけを導いてくれたのは、私の可愛い息子(第2子)がお腹の中に入っている時でした。

これまで7年ほどニットサロンを主宰する中で、ニットのセラピー効果に着目。編み物が脳にもたらす影響力を自分なりに研究しておりました。「編み物をしているとα波が出る」「編み物が脳に良い」というのはよく言われていることですが、脳にどう良いのかという脳科学的なアプローチにおいて解明している文献に出会えずにおりました。ちょうどその時、ギフト教育との出会いがありました。ギフト教育によると、人間の脳は3歳までに80%が、6歳までに90%が、12歳までにほぼ100%が形成されるというのです。それであれば、8割が完成する赤ちゃんの脳の形成過程を学べば、編み物が脳にもたらす影響や効果を知ることができるのではないかという仮説を自分の中で立て、受講に対して強い興味を抱きました。

また、同じタイミングで第2子を妊娠しており、第1子を育てていく上で育児に対して様々な疑問を感じておりました。心の何処で自信を持って育児ができていないという自分がおり、この気持ちを抱いたまま2人目の子を育てるのは避けたいという思いがあり、母としても変わるチャンスを探っておりました。そんな時ギフト教育との出会いが私の意識を変えました。科学的根拠に基づいたアプローチで子供と接すると、子どもの行動がより理解でき、対応できるというのです。子どもの成長に合わせて母である私自身も変わり、成長していけるような育児ライフを送りたいという思いを持つ中、親の私自身がどのように成長していったら良いのか理解できていないという事態を認識し、ギフト教育を学んで、子どもと過ごす貴重な時間をより有意義で愛情深いものにしたいと考えました。

***ギフト教育の受講を決めて***
ギフト教育は、1級までの受講を決め学び始めました。授業は大変面白く、学んだその日から育児に実践できることばかりで、学ぶのがとても楽しかったです。これまで自分が感覚的に行っていた育児を脳科学、心理学の観点で科学的に捉えられると、日々の小さな取り組みに自信を持つこともできるようになりました。またそれとともに、これまで第1子の子育てにおいて遡って振り返るきっかけにもなり、母である私自身が好きなことは一緒に遊んで伸ばしてきたけれど、親が好きではない遊びはあまりやらなかったりして、上の子の脳をバランス良く育ててあげられていなかったことに気付き反省をしました。土台づくりの時にきちんと育ててあげていないと、そこから応用にはなかなかいけません。改めて上の子の育児に対して取り組む意識を変えることができました。
また、大きな発見としては、娘が生後10ヶ月くらいの時に好きでよく手に取って遊んでいたものが、実はお腹の中にいる時にママから伝わるホルモンを通じて見ていたものだと分かり、改めて胎教の意味や素晴らしさを実感し、お腹の中にいる時から既に赤ちゃんの脳は形成され始めているということを知ることができました。
1級を学ぶ頃には、ギフト教育の観点で子どもを見ることができるようになっており、その子の個性や可能性を伸ばしつつ、脳をバランスよく育てるということがどういうことなのか、日々実践できる毎日を送ることができるようになりました。

***ギフト教育を学んで良かったこと***
子育てにおいては、子どもとはどういった生き物なのかということを科学的に理解できたこと。脳の5つの部位をバランスよく伸ばしていくトレーニング方法が学べたこと。また、子どもの自己肯定感や自己抑制力、探究心等を伸ばすための声掛けや接し方、心に働きかける方法を知ることができたこと。それに応じて、子どもの適期を見て、今その子が本能として何を伸ばしたいのか見極める眼を持つことができました。子どもに余裕を持って対応することができるようになり、子育ての1つ1つが楽しみと発見の日々に変わりました。
娘との会話は脳育を意識した会話を提示して楽しんだり、娘と息子と同時に1つのおもちゃで遊ぶ場合でも、それぞれの適期に合わせて遊んであげられるようになりました。電車の中の移動もおもちゃ持たずで出掛けても上手に脳育しながら過ごすことができ、親としての私自身も楽に楽しく過ごせる時間が増えてきました。

***ギフト教育を活かした新しいステージ***
子育て以外に私自身の本業であるニットサロン事業において、脳育を意識した様々なアイデアや企画が思いつくようになりました。自身の研究するニットセラピーに関しても解明できることが多く、将来書籍化を大きな目標として設定することができました。私自身は未来のニットカルチャーを担う子どもたちに、編み物を魅力的で楽しいものだと伝えたく、脳育効果を取り入れたカリキュラムを考案することができるようになり、これから取り組みたい活動が明確に整理されました。仕事と育児のバランスがとれ、日々の生活がよりマインドフルになり、一層楽しむことができるようになりました。
そして、このギフト教育の素晴らしさをぜひ少しでも多くの方に伝えたいという思いで、1級取得後ティーチャートレーニングを受け、本部の認定講師に就任しました。ギフトは1級取得後卒業生の皆さんと交流する機会も定期的にあり、良い刺激を受けながら自身のスキルアップを図ることもできます。
授業に関しては、息子同伴で当らせて頂きます。少人数制でご受講頂く生徒さんと密に関わらせて頂きながら、楽しい授業をお届けできたらと思っております。

【ギフト教育を活かした観点で記載した過去の記事一覧】 
 よかったら参考までにご覧下さい。
http://www.knitgrace.com/category/gift-education/

【離乳食アート&オリジナルアクセサリーづくり〜デジタルファブリケーションをつかってCIYで子供の思い出を残そう〜】ワークショップに参加

2017.06.06


先日渋谷のFab Cafeで開催された【離乳食アート&オリジナルアクセサリーづくり〜デジタルファブリケーションをつかってCIYで子供の思い出を残そう〜】というワークショップに1歳1ヶ月になる息子と参加してきました。

フィンランド発祥の『Värikylpy(カラーバス)』というワークショップで、ブルーベリーや、野菜のピューレを使って、赤ちゃんが全身で見て、触って、味わって自由にお絵描きを楽しみます。その後、完成した絵を写真撮影して、アクリルにUVプリント+レーザー加工をしてオリジナルのアクセサリーを作るというワークショップ。赤ちゃんの頃からアートに触れさせ、体感させたいという思いがあったので、素晴らしいワークショップに参加することが出来ました。赤ちゃんが描いた絵をその場でファッションアイテムに変換できるというのも、今の時代ならではの体験で、旬のワークショップだと感じました。

息子はドロドロしたもの、ねちょねちょしたものを触るのに抵抗があったようで、なかなか自分から手が出ませんでしたが、私が見本を見せながら少しずつ興味の扉を開いて行ってあげました。上の子長女が赤ちゃんの時は、率先して手を出す子だったので、姉弟のタイプの違いも改めて親として知ることが出来ました。

私はピアスと指輪を製作。将来子供が育って行った時に、昔を思い出すお守りのように身につけられるアクセサリーを作れたらと思い、日常よく使うこのアイテムを作りました。

脳育の観点から見ると、このワークショップ、脳をとっても使っています!白い大きな紙、赤ちゃんにとっては紙の大きさが視野に入っているのか、視野から飛び出す程の大きな紙に自由に絵を描くこと、これは眼球運動をとても行っています。野菜のピューレやブルーベリーの触り心地や匂いは五感を刺激し、頭頂葉を使っています。全身を使って描くという意味では、小脳も使っていますね。また色彩に関しては後頭葉を。野菜の言葉を1つ1つ言いながら描くので、側頭葉にも刺激を送っています。そして何よりもクリエイティブであること、また、指先で絵を描くので指先をたくさん使っていますね、これは前頭葉を刺激しています。このように脳育の観点から見ても、とても脳育効果の高いワークショップでした!

https://fabcafe.com/tokyo/events/20170605_babyfoodart_accessories

DARUMA 2017/2018 FALL & WINTER 糸の展示会

2017.06.05


今年はダルマ毛糸から秋冬の糸の展示会がスタート!ダルマ毛糸のファンがどんどん好きになる品揃え、カラー展開で、よりブランド力が深まった展示会でした。
下記新作の糸をはじめ、展示会の様子をご紹介致します。

【新糸】
●FALKLAND WOOL (フォークランドウール) ウール80% アルパカ20%

大自然溢れるフォークランド諸島で育った羊の毛は、一般的な羊毛とりも白度がとても高く、柔らかさの中にハリやコシがあります。希少価値の高いフォークランドウールとベビーアルパカを混ぜることで染めていない自然そのままの色目や質感を表現しています。カラー展開は白、ベージュ、グレーの中で5色の展開。お肌に合うベージュやグレーに出会えそうです。

●Melange Slub (メランジスラブ) ウール100%
糸になる前の原毛を染色したものを何色も合わせて深みのある美しい色に仕上げたトップ染めのスラブ毛糸。ふくらみ感があり、暖かく味わいのある表情に編みあがります。初心者にお勧めの太さで、森のようなグリーンやナチュラルカラーを楽しみながらザクザクと編み進められます。

●GEEK (ギーク) ウール56% ポリエステル30% アルパカ14%
糸の芯と吹き出ているウール繊維の色を変えた、ユニークな糸。電子部品やネオン照明のような雰囲気があり、ネーミングも“マニア”や“オタク”といった意味合いのギークと言う名前に。糸と編んだ状態の見え方が違うので、フリンジも面白い表情に仕上がります。リリヤーン形状の糸で軽く、糸割れがしない編みやすい糸です。

●#0.5 WOOL (レーテンゴバンウール) ウール72% ナイロン28%
糸の太さは番手といわれる数字で表しますが、この糸は0.5番手に相当する糸で、一般的にはとても太い糸です。起毛した糸を何本も合わせることでとても軽くふわふわした質感。1かせでニットキャップ、2かせでスヌードと小物作りにお勧めの糸です。


【iroiro】 〜毛糸の色えんぴつがテーマ〜

昨年より展開しているこのiroiroシリーズ。50色の細い毛糸が色鉛筆のよう!新しい作品展開もあり、私自身もこちらの糸からたくさんのインスピレーションを頂きました。ワークショップ等で登場するかもしれませんので、楽しみにしていて下さいね。

展示会の様子をご紹介します。

本も発売されるようです。

フラワーアーティスト東信氏によるボタニカルアニメーション“はなのはなし”公開

2017.05.30


【フラワーアーティスト東信による、子供達に向けたボタニカルアニメーション“はなのはなし”お披露目パーティーに出席。当日1000部限定で製作、配布された紙芝居絵本(非売品)をご紹介】

先日、AMKK(フラワーアーティスト東信、花樹研究所)による、「花の一生」をテーマとした、小さな子供達へ向けたアニメーション“はなのななし”お披露目パーティに家族で出席しました。
日頃より花や植物を用い様々な角度から多岐にわたる表現活動をする東氏。彼らの考える「花のいのち」のストーリーをイギリスのボタニカルイラストレーターケイティ・スコットさんにより、アニメーションという形で表現されました。

パーティでの東さんのご挨拶の中で、このアニメーションを作るきっかけのお話がありました。ご自分のお子様が3歳くらいの時にパパのやっているお仕事について聞かれ、花の成り立ちについてご説明されたけど、腑に落ちなかったみたいで、それなら自身で作って教えてみようと思われたようです。

情報収集から製作におよそ2年かかり待望の公開となりました。
1000部限定で製作、配布された紙芝居形式の絵本はアニメーションを切り取った形で表現され、そこには素敵な物語が加わって、より「花のいのち」をリアルに伝えてくれる言葉として強いメッセージ性を帯びています。

パーティーでも参加した子供たちがのびのびとアニメーションや花のオブジェを見ながら、カラダで体感し、楽しんでいる様子でした。

帰宅後子供達に早速読み聞かせ。この本のストーリーである、「この世界には様々な花が存在し、大地に根をはり、芽吹き、花咲き、鳥や虫が花粉を媒介し、時に雨、風、嵐にさらされながらも逞しく生きている。そして朽ちゆくときには、次なる命へのバトンタッチをし、花の生命が続いて行く」。要するに、花が生きて行くためには、様々な環境下で、多くの生き物達と関わりながら生き、枯れ、いのちを繋いで行くというもの。読聞かせた後、4歳の娘が話した一言は、「わたしたちも花と一緒だね。パパ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃん、おともだち、いろんな人と関わりながら生きているね。」と、親として想像もしないコメントが返ってきてとても感動しました。子供は子供なりにいろんなことを感じながら生きていますね。

ニットカルチャーを次世代に繋げて行くために、私も絵本を作りたいという夢があります。子供達に編み物を教えていて、魅力的なカルチャーだというシンボル的なもの。今回東さんのご挨拶を聞き、作品に触れ、勇気と希望を頂きました。

下記東氏のインタビュー記事が掲載されています。
「はなのはなし」アニメーション 公開記念インタビュー – 朝日新聞デジタル&w:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/and_w/special/hanaya/animation/?iref=line

今年の私の母の日:娘が描いた似顔絵と草間彌生展覧会

2017.05.21


今年の私の母の日。それは幼稚園降園時に娘からもらった似顔絵のプレゼントで始まりました。2日間に渡り作品作りをしてくれたようで、1日目の作品作りの後、話をしたくても頑張って我慢している娘がとても愛らしく愛おしかったです。
金曜日に幼稚園にお迎えに行くなり、すぐさま私に見せてくれた似顔絵。絵を見た瞬間、娘が心を込めて描いてくれた絵だと感じました。あぁよかったぁ、嬉しさと共に安堵の息が出ました。
普段自宅でパパッと描く絵とは異なり、親のいない幼稚園という環境で、私のことを思い浮かべながら、ゆっくり時間を使って丁寧に描いてくれた様子が分かりました。
クレヨンや紙の選んだ色の理由を聞くと、ママの雰囲気がこんな感じだからとかママが好きだと思ったから等、娘の意見がしっかりと反映されていました。私のことを娘はたくさん知っているんだな、ママの事を客観的に見れているんだな、少しずつ巣立っていく娘を暖かく感じました。そして何よりも嬉しかったのがこの似顔絵、私にとても似ている気がします!

土曜日の朝には、娘と主人からGINZA SIXにあるカフェのギフトを。

翌日は家族で新国立美術館で開催中の草間彌生の展覧会鑑賞。時系列で展示される彼女の作品を見て、彼女が長く興味を持ち続けている心髄に触れることができた気がしています。
家族一緒に見るアートは、メンバーそれぞれの意見が出て来て、それを共有できることがとても楽しく好きで、私が大切にしている時間です。

今年の母の日は、家族皆んなで豊かな時間を持つことができていることに、改めて感謝した母の日になりました☆

【クリエイティブ×脳育】4歳 ミシンを使ってバッグ作りに挑戦!〜指先の動き、バックのデザイン、色彩と脳の全ての分野を活性化〜

2017.04.28


4歳2ヶ月の娘。年中に上がり新たに習い事を始めたことをきっかけに、「習い事の本を入れるバックを自分で作ってみよう!」という話で親子盛り上がり、ミシン、手縫い、アイロンを駆使して、お花をモチーフにしたバックを作り上げました。

こちらのバックを作るきっかけになったのが、春休みに「ミシンをやりたい」という娘の一言に応え、リカちゃんのお布団セットを試しに作ったことでした。娘の言葉に一瞬「え?!4歳でミシン?」と思いましたが、よく考えてみますと、家庭用ミシンはスタート/ストップボタンを押すだけで動き、縫うスピードも調整が出来ます。一番ゆっくりのモードで縫えば子供に扱わせても危なくないと判断し、試しに出してみました。りかちゃんで遊ぶようになった頃からいずれはお布団とかを作ったら楽しいだろうな、と考えていたので、娘の気持ちにすぐ提案することができ、布を広げ、ハサミで生地を切り、ミシンで四角く縫って制作。掛け布団、敷き布団、枕と3点ささっと作ることが出来ました。
娘も出来映えとミシンが使えたことに満足の様子で、『ミシン=楽しい』という印象で最初の経験を終えることが出来ました。(この最初の体験の時には、糸の通し方とか色とか下糸等、難しくなる要因になるものは一切教えません。ミシンの持っているシンプルな「まっすぐ縫う」という一番大事な機能のみ教えて、楽しい経験で終わらせるようにします。布を切るハサミも本物の大人用の布切りばさみを使います。)

なぜミシンを急にやりたいと言ってきたのか、ここには2つ思い当たることがあります。1つは4歳になり、機械的なものに興味を持ち始めています。例えばファックス付きの電話でいろんな色のペンで描いた絵をコピーして、どんなふうに仕上がるのか楽しんでいます。また、絵本『わたしのワンピース』の一番最初にミシンを踏んでいるうさぎさんが出ていて、この本のうさぎと自分を照らし合わせたのかもしれません。ひょんなことがきっかけで突然上がった声でした。こんなふうに自分からやってみたいと思って口に出た言葉は、叶えてあげられるものは親が頭を使って叶えてあげようと普段から思っており、ミシンを体験させられるとても貴重なきっかけを私自身娘からもらったと感じました。

このミシンを扱った時の様子を見て、娘自身楽しく上手に縫っていたので、近いうちにステップアップをしてあげられるチャンスを伺っておりました。
そこで、思いついたのが”習い事のバック”作りでした!習い事に自分で作ったバックを持って行くことにより、両者(習い事と制作する楽しさ)にプラスとなるモチベーションを持たせられたら!と思って思いつきました。

本が入る大きさで、バックとして使える布地で、子供がミシンで縫う際に扱いやすい素材ということで、『フェルト』が最適だと判断しました。
デザインに関しては、私が下絵を簡単にメモ書きし、娘と作りたいバックのイメージを擦り合わせ。この際に、ミシンで四角く縫うだけで終わってしまうのは楽しくないのと、せっかくのバック作りの機会なので、脳育も踏まえ、手縫いやハサミを使う機会も創出できるようなデザインの方向に話を進ませました。
材料は失敗しても良いように、また好きなだけ使いたいものを使えるように、家にあるフェルトと手芸店と100円ショップで手軽に済ませました。バック、お花、リボンの色味は全て娘が選んでいます。

制作する前には、私の方で娘が楽しく、飽きずに取り組めるよう、やる順番を段取りしておきます。ここがポイントです。子供はちょっと待つということができないので、なるべく次から次にやることを与え、疲れたら少し休憩という感じで進めて行きます。段取り不足で、ママがちょっとこれをやるのを待っててねというと、そこで気が散ってしまうお子様もいらっしゃいます。(見本を見せるという意味ではこういったやり方も良いのですが、どこまで子供が作り上げられるか、モチベーションがどのくらい持つかを知らない時は、お勧めしません。)

実際に制作スタート!まずは一番娘がやりたいミシンから行きます。まっすぐ縫う経験はしたので、今度は持ち手の細いものを縫ったりしながら新しい経験を取り入れます。持ち手の部分は私と一緒に進めました。実際に縫って慣れて行くと「もう少しスピードを速くして縫いたい」等声があがってきて、いい感じです。
ミシンでバック本体を作ることができました。縫う量もそれなりにあり、緊張感から疲れた様子で、「お花は手縫いで付ける!」と自ら話してくれました。親としてもお花はデザイン的に手縫いで付けた方が可愛くなるのと、脳育的に指先を使って欲しいと思っていたのですが、いかんせんデザイン上お花の数が多いので、手っ取り早くミシンで付けたいと言われたらどうしようかなと内心思っておりました。娘が自ら手縫いを提案してくれたことに内心感謝をして、お花の取り付けをスタートしました。付けたいお花の色と手縫いで縫う刺繍糸の色を選びながら1つずつ付けて行きました。最初数個付けたら疲れが見え、私が1個つけて、次は娘が付けて、を繰り返しながら、7個くらい付けた時点で初日は終了しました。数日後、続きを付け、最後にリボンをアイロンで接着して完成です。30個のリボンも、付ける色は全て自分で選び、アイロンも全て自分でやって完成しました。

制作時間は合計すると4時間くらいでしょうか。2回に分けて作り上げることができました!仕上がったバックの達成感、満足感、喜びに満ちあふれ、自分の好きなものをたくさん詰めて使い始めました。

制作過程を客観的に振り返ると、工程はハサミ、ミシン、手縫い、アイロンと多岐に渡り、モチーフや刺繍糸、リボンの色も全部自分で選びながら作り上げました。私が手伝ったのは、お花を切ることができなかったので、それは私が切ったことくらいです。最初にメモ書きで下絵を描いた時には、色のないバックでしたが、一緒に材料を揃えながらイメージを共有し、形にするまで、一回も諦めることなく、しっかりとついてきてくれました。2年前にはアイロンビーズを一緒にやっていて、5分も椅子に座っていられなかった娘がとても成長したなと感じた瞬間でした。それとともに、私自身がモノ作りを通じて子供達に教えたいと思っている4つの喜び「想像する喜び、作る喜び、完成する喜び、そしてそれを身につける喜び」を今回娘自身肌で感じてくれただろうなと感じました。そして改めて、クリエイティブと脳育の関係性を実感したプロジェクトとなりました。指先の動きは前頭葉に、デザインを考え配置を考えたりすることは頭頂葉に、色彩に関しては後頭葉に刺激を与えています。

ひょんなきっかけから始まったミシンを使ってのモノ作りが親子にとって様々なチャンスを生み出してくれる経験となりました。娘の喜びと自信を次に繋げてあげるために夏くらいには洋服作りくらいチャレンジさせたいなと思っています。そして、今回の娘の様子を観察し、私自身幼児向けのクリエイティブクラスを組み立てる上で大変参考になる経験を持つことが出来ました。娘に感謝です!

銀座の新しいランドマーク GINZA SIXオープン!

2017.04.26


先週オープンした銀座の新たなランドマーク『GINZA SIX』に行ってきました!モノ消費からコト消費の時代に相応しいラグジュアリーなショッピング環境に心躍りました!館内にはアートがたくさんあり、ショップとアートが融合した素敵な空間が広がっていました。

屋上庭園は、銀座の空の庭のような感覚で心地よく、銀座を起点に東京を一望できる景色が新鮮でした。

館内は平日でも大変混んでいましたが、17時頃からなら早めのディナーでレストランも入れ、家族で素敵な時間を過ごしました☆

私が前職で勤めていた頃から開発の話が上がっていたプロジェクトが、今こうして新たな形を持って街の歴史の1ページを刻み始めた、この施設の開業に実に多くの人々が携わってきた様々な思いを感じ取りました。そして開業に全力で携わっていた主人の仕事を家族として応援することができ、また子供達に見せることができ、とても光栄に思っています。
銀座、そして東京、日本を代表する新たなランドマークとして、末長く愛される施設となることを祈っています!
https://ginza6.tokyo/

娘の幼稚園グッズ新調〜年中女子プリンセスに思いを馳せる、実はママからのお守り〜

2017.04.11


4月より年中に進級した娘(4歳)。いつでもプリンセスになることを夢見ている彼女に、少しでも親として思いを表現してあげられることはないかなと考えを巡らし、1年使って色褪せた幼稚園グッズを新たに新調しました。キャラクターものを買って与えるだけのコミュニケーションでは親としての私が納得いかないので、どんなものが欲しいのかイメージを膨らませ、オリジナリティのあるものを作る過程を会話で楽しむことが出来る「手作り(ハンドメイド)」スタイルにしました。

まずは布地選び。娘とプリンセスのイメージを話しながら出てくるキーワードで検索し、娘のイメージに合うものを2人で選びました。娘から出てきた言葉は、「プリンセス」「ユニコーン」「牡馬」「マーメイド」等。幸いネットショップで気に入った布地を選ぶことができ、制作スタート。

ミシンも定期的に踏んでいないと勘がなまってしまうので、感覚を継続するための良い機会だと捉え、楽しくミシンで「お弁当袋」「コップ袋」「ランチョンマット」を作りました。
たいした出来映えではないですが、娘がとても喜んでくれたので、ホッとしました。

実はこの3つの幼稚園グッズの新調には、親としてのささやかな願いが込められています。年中になり、新しいクラス、新しい担任の先生、新しい教室。慣れた幼稚園の中でもまた緊張があり、自分の立ち位置や存在を時には見失ってしまうこともあるかもしれない。そんな娘に、毎日の幼稚園でのお昼ご飯の時間は、ママと一緒に話をして作った、本人しか持っていないオリジナルの大好きなランチョンマットを広げて食べるご飯の時間。この時間で緊張がほぐれ、もし不安があったとしたら自分というものを取り戻して欲しい。自分のことをいつも見てくれているママからのお守りという思いを込めて、新調しました。娘には私の思いは伝えていないですが、毎日の様子を見て必要があればそんな声掛けをしてあげたいなと思っています。

幼稚園生活を1年見て、残り2年。親として、幼稚園生活と娘の成長のバランスを新たに意識する必要があると感じ、この幼稚園グッズの新調をきっかけに自分自身にもギアが入ったそんな楽しい制作時間となりました。

お絵かきの想像力、脳育〜子どもの豊かな心と対話する〜

2017.03.17


最近4歳の娘が描く絵を見て、「この子の心、健康でとても調子いいな!」と感じることが続いています。編み物の編み地を見て、編み手の置かれている心境が手に取るように分かるように、娘が描く絵を見ていると、その絵を描いている時の娘の心の状態が見えてきます。描いた絵を通じて娘と会話をすることが楽しく、どうしてその絵を描いたのか掘り下げて尋ねると、普段会話に上がらない娘の心象風景や気持ち、情緒を知るきっかけになります。

最近描いた絵で、私が気に入っているいくつかの絵をご紹介します。
上の絵は、「大好きな迷路」。普段楽しんでいる迷路を自分なりに表現。色の使い方、クレヨン、マーカーの使い分けが私のお気に入りです。(描写時3歳半)

下の絵は、「河川敷でライオンの凧をあげている絵」。幼稚園で行ったお正月遊びで河川敷で凧揚げをしたことがとても印象に残っているようです。ライオンの凧ではなかったと思いますが、娘はライオンが好きなので、おそらくライオンの凧を描いたのでしょう。緑の色鉛筆が河川敷の草木を良く表現しています。(描写時4歳1ヶ月)

次の絵は、「ハワイの空、ヨット、海、お魚の絵」。ハワイに行ったことのある小学生のお姉ちゃんとハワイについて話をしている時に描いた絵です。3歳半で行ったハワイ旅行は娘にとってとても印象深く残っているようです。全てブルーで構成されている絵ですが、空、ヨット、海、お魚とブルーの中でも色を使い分けて描いています。また立体的な構図を上手に捉えています。(描写時4歳1ヶ月)

最後の絵は、「ひまわりを見ている私」。これは夢で見たことを再現したとのこと。まだひまわりが咲く時期ではないですが、図鑑で見たひまわりの印象がそのまま夢に出てきたようです。これは幼稚園の自由遊びの時間に描いています。人や動物の絵が多く、花の絵をあまり描かないので、驚きました。(描写時4歳1ヶ月)

このように、子どもが描いている絵を見ていると、様々な子どもの想像力に触れることが出来ます。「お絵かき」とは、言葉が未熟な幼児にとって、自身の心をアウトプット、表現できる手段で、描いた絵を通じて子どもが感じているいろんな思い=心の中を知るきっかけになります。まさに、「お絵かき」とは、子どもの心が聞こえてくる、子どもの豊かな心と対話できるとても素晴らしいツールだと感じています。

こんなふうに感じていた矢先、子どものお絵かきについて更に見識を深める素晴らしい本に出会いました。美術研究の大家、皆本二三江著「『お絵かき』の想像力」(2017年2月発刊)です。この本は、子どものお絵かきを通じて絵の不思議と子どもとの関わり方、子どもの持つ可能性を探っています。

この本の中で、私自身が興味を持ったことを少しご紹介したいと思います。

まず、2〜3歳の子どもって人を描く時に、頭から手や足の出る「頭足人」を描くんですよね。これってとても可愛い絵なんですけど、よく見るととても不思議な絵なんです。娘もずっとこの絵を描いてきて、4歳になり、ようやく身体を描くようになりました。それでも手は顔から出ていたり、顔と胴体のバランスは圧倒的に顔が優位な絵を描いています。これは、著者曰く、頭足人とは非常に古い時代の人類の祖先の姿であって、祖先から受け継いできたイメージを描いていると言っています。世界中の子どもが同じ順序で同じような形の頭足人を描くようです。

●3歳前半に描いた自分の顔

●4歳1ヶ月の時に描いた自分の顔

また、子どもって何かを見てそれを似たようなカタチとして描こう、とお絵かきをするのではなく、何も見ないで心の中にあるイメージを持ちながらそれを表現していることが多いと思います。私達大人が何か絵を描く時は、何かを見ながら似せて描こうとしますよね。だから絵が上手とか下手とかいう話になりやすいですが、子どものように心の中のイメージを表現しているのであれば、どんな絵でも上手に表現できたね、というスタンスで捉えることができます。このことに関しても、著者は、子どもは何かを見て描くのではなく、内部に持つイメージを描く、内部に持つ天性の能力の発露だと言っています。

その他に、本の中では男の子の絵と女の子の絵の違いについて記載しています。幼児の自由画における男女の表現傾向は、モチーフ、構図、色彩、配色等様々な分野で異なります。私自身娘と息子の育児生活の中で、改めて男女が生得的に持つ興味の違いについてはっとさせられることが多く、この絵の違いに関しては、これから息子のお絵かきが始まる中で、興味深く見て行きたい分野になっています。

また本の中には、幼児には絶対色感があるという話も出ております。大人になるに連れて退化していくと。まさに幼児期の子どもの脳は特別脳であることを実感します。

最後に、脳科学の観点からお絵かきや塗り絵を見てみると、実は脳の全体を使う、脳育に大変効果があります。
まず、手を動かして作業をすることは、前頭葉の運動野を刺激、下絵を塗ったり、どんな絵を描こうか等プランを立てるのは、前頭葉の中の前頭連合野を刺激しています。
絵の全体のバランスを把握することは、頭頂葉が司る機能で、絵を見定めたり、どの色を使おうか等の色彩に関しては、後頭葉を使っています。描いている絵の形や色に関する記憶を参照することは側頭葉を刺激しています。このようにお絵かきや塗り絵は脳全体を使う、とても素晴らしい遊びとなっています。

過去に娘が表現した絵に関するBlogを書いております。もしよかったら合わせてご参照頂けると幸いです。
・2歳児が描くパパとママのイメージ
http://www.knitgrace.com/2016/01/30/1877/

・2歳児 ブルーにまつわるエピソード
http://www.knitgrace.com/2015/10/22/1414/

・アーツ千代田 夏のこども芸術大学
http://www.knitgrace.com/2015/08/14/1165/

・クリエイティブマインドを育てたい〜絵の具お絵かき編〜
http://www.knitgrace.com/2015/07/11/970/

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